欧州危機の影響か、今年のレトロモビルはきわめて高額のクルマが、必ずしも売り物ではないにせよ並んでいた。しかも日本では馴染みの薄い、戦前のアール・デコ期のヴィンテージカーだ。無論、経済危機の今、オーナーが資産を処分する動きは加速したかもしれないが、今年はフランスも大統領選挙で「フランスらしさ」に注目が集まる時期でもある。ちなみに今年、アメリカから招待されたマーリン博物館コレクションの目玉、ブガッティ・タイプ57アトランティークは数年前、3〜4千万ドル(約35億円)で落札されたそのものの個体だ。工業製品でなく、美術品の存在感はクルマという概念にまだ、庶民の自家用車が含まれていなかった時代の産物だ。
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撮影:南陽一浩
撮影日:2012年2月5日
撮影場所:パリ ポルト・ドゥ・ヴェルサイユ
※2012年5月20日現在(毎日更新)